来て!見て!!さわって!!!ミ・ラ・イのクルマ!!!
二級自動車整備科
2016/11/11
恐らく千葉県初!?MIRAIの授業!!
みなさんこんにちは。最近はめっきり寒くなり、冬の足音が聞こえてきそうな季節になってきましたね。そんな寒さを吹っ飛ばす最新のアツイ授業が実施されましたので、皆さんにご報告したいと思います。
先日HPのニュースでもお知らせしましたが、我がCATSに新しい実習車(教材車)が納車されました。その名はTOYOTA「MIRAI」。そう!あの世界初の燃料電池搭載の量産市販車です。燃料電池自動車とは、水素と酸素を化学反応させて発電し、走行する電気自動車になります。
まだ実物を見たこと無い、乗ったことの無い人が多いと思いますが、CATSでは2年生全員が「触ってドキドキ、学んでナットク!」してもらうために早速、授業でMIRAIについての実習を行いました。千葉県下ではまだ「MIRAI」を所有している学校は少なく、しかも新しすぎて教科書にも載っていない為、この内容の実習を先生が展開しているのは、恐らくCATSが初めてだと思われます。えっへんっ!!
学生達は最新の車両と技術に触れる事ができるなんてラッキーですよね!CATSでは、まだ教科書にも載っていないような最新車両の授業もやってしまうのですね~。
そこで皆さんにも、ちょっとだけ「MIRAI」の紹介をしたいと思います。
こちらが「MIRAI」のエンジンルーム!と言いたいところですが、エンジンはありません。高電圧が加わるオレンジ色の配線が見えますね。この下に走行用のモーターが隠れているのです。
続いてトランクルームへ!
中央の銀色の箱が高電圧のバッテリーになります。中央に見えるオレンジ色のクリップは整備用の安全ブレーカーのような物です。(サービスプラグといいます。)整備士としては知っておかなくてはいけないものですねっ!
また、ここには外部に給電するための端子も取り付けられています。非常時には電源車になることができます。
学生達に色々なものを見せたくて、エアコンのパネルまで外しちゃいました!!
ここにもオレンジ色の燃料電池発電機の整備用ブレーカー(サービスプラグ)がありましたよ。
ナビゲーションは最新の通信ナビが取り付けられています。このナビは車が故障を検知すると、すぐにTOYOTAのお店に知らせる通信機能があります。これがあると何かあったときも安心ですよね。こういった機能も、触らないとお客さんに説明できないので、学生達も触りながら色々試していました。
あらら。こちらは何をやっているのでしょうか?
MIRAIは排気ガスが出ないので、皆さんが普段目にするようなマフラー(後ろ向きの穴)はありません。しかし、発電したときに発生する水を排出する排水管があるのです。学生達は、この新しい車に興味津々。排気管から出る水を観察しています。
最後に紹介するのは、給油口?です。水素という気体を充てんするので給気口!?とか、充てん口の方が正しいのかもしれません。-35℃まで冷却した水素を充てんするので、充てん後は飛び出している金属部分が真っ白に結露します。
と、このように今までにはない物が沢山詰まったこの「MIRAI」。まだ沢山紹介したいのですが、本日はここまで!興味のある方はぜひCATS体験入学にLet”s GO!!
授業では他に、エネルギーとしての水素の特徴や今後の水素社会への展望、燃料電池の発電原理等の確認をしましたよ。
学生達から提出されたレポートには、「最新の車や、これからの水素社会への道筋が見えた!」とか、「これから就職して現場にでた時に、とても役に立つ内容の授業だった。」とか大絶賛の嵐。教えた方としては教師冥利に尽きる所感・感想を頂きました。今後も新しいものを学生さんにドシドシ還元できるように勉強と授業準備に励みたいと思います。
2年担当職員 細谷