JAPAN EV Festival 2016 優勝
一級自動車研究科
2016/11/08
研究科4年生は、筑波サーキットで行われたJAPAN EV Festival 2016に参戦しました。参戦するマシンは、授業でメンテナンスや改良を行ったEVシルビア(ゼッケン№19)、EV86(ゼッケン№5)、ERK(エレクトロニック・レーシング・カート(ゼッケン№67))です。更に、メーカー製オーナーズ・タイムアタックに当校が誇る最先端の車、トヨタ・ミライ(ゼッケン№79)も参戦です。
毎年参加しているEV Festivalでの当校の最高順位は、2015年にコンバージョンEV部門で準優勝となります。今年こそは、優勝を目指します。
筑波サーキットに到着した千葉県自動車大学校チームは、レース前のドライバーズミーティングに参加し注意事項の確認と慣熟歩行を行いました。
慣熟歩行では、廣瀬監督と共に走行ラインと走行する上での注意事項の確認を行いました。
いよいよ開会式です。開会式では、日本EVクラブの大会委員長よりご挨拶を頂きJAPAN EV Festival 2016がスタートしました。開会式後、スターティング・グリッド決める大抽選会が開催されます。スターティング・グリッドの位置によっては優勝が一気に近づきます。そして、この重要な役割を4年生の飯高に託します。抽選の結果はフロント・グリッドです。優位な位置でチームの士気は高まりました。
レース開始前です。15台のマシンがスターティング・グリッドに並ぶと迫力があります。
そして、昨年の準優勝チームとしてインタビューです。
車両のメンテナンスを担当した大坂は、「EVシルビアの仕上がりは、最高です。」そして、ファーストドライバーの川名は「優勝を目指す。」と力強く答えていました。
JAPAN EV Festival 2016 コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジがスタートです。
トライアル特別規則では、5回以上のピットインが義務付けられています。
チームとしては、ドライバー6名、1人7周でドライバーチェンジを行います。そして、昨年も活躍(ファステストラップを記録した)した最終ドライバーの学校長に後を託すという作戦です。このドライバーチェンジはもちろんですが、最終ドライバーの学校長までバッテリの容量が残っていることがカギとなります。
5名のスムーズなドライバーチェンジが終わり、最終ドライバーである学校長にドライバーチェンジをした時点で順位は4位でした。そして、残り時間は20分、1周当たりのタイムは52秒から55秒です。勝負の行方は、学校長の腕次第です。周回を重ねるたびにタイムが上がり、この日の最速タイムに並ぶ52秒台を記録、1台ずつジワリジワリ追い詰めます。
各チームともバッテリの残量が少なくなり、マシンの出力が落ちて行く中、千葉県自動車大学校EVシルビアは、まだまだ余力が残っています。そして、ピットの廣瀬監督からは「アクセル全開 、優勝を!!」と指示が飛びます。それに答えるかのように4位から3位、3位から2位と繰り上がり優勝まで後1台、残り時間はあとわずか数秒となりました。チーム全員が「優勝できる」という手ごたえと希望を抱き、固唾をのんで見守ります。
最終コーナーの立ち上がりからメインストレートで一気に加速した千葉県自動車大学校EVシルビアは、第一コーナーの手前で1位の車両を見事に抜き去りました。この時点で1時間を経過、残るはチェッカーフラッグを受けるだけとなりました。
そして、見事にチェッカーフラッグを受け悲願の「優勝」を手にしました。
乗っていたドライバーは、もちろんチーム全体の興奮は抑えられません。千葉県自動車大学校EVシルビアがピットに戻ると、優勝ドライバーと全員でハイタッチを交わしました。
見事に優勝したチーム千葉県自動車大学校は、一番高い表彰台に上り優勝カップを手にしました。
今回のEV Festival 2016では、授業で仕上げたERK、千葉県自動車大学校EV86も健闘しましたが、システムの不具合並びにバッテリトラブルにより完走が出来ませんでした。今大会の結果で得た改善点を次年度に生かし、EV Festival 2017では、「全ての種目で優勝」という高い目標を掲げ取り組んでいきたいと思います。
最後になりますが、大会関係者をはじめ、車両の製作にご尽力頂いた方々に御礼を申し上げます。