3年生 点検実習Ⅰ
一級自動車研究科
2016/08/15
今回は研究科3年生で実施している点検実習Ⅰの様子をお届けします。
自動車の用途が自家用の場合は、2年ごとの車検と12ヶ月ごとの定期点検が使用者に義務付けられています。これら定期点検の目的は、故障を未然に防ぎ車両の安全な状態を維持する事と、その自動車が定められた法規に適合する状態にあるかを確認する事にあります。
今回の実習では関係法規の知識と点検作業技術のスキル向上、そして効率の良いチームワークを磨くことに重点をおいて取り組みました。
まずは実習車で基礎固め、2人一組での作業練習となります。声を出し合い、車両に関する情報を共有しながら作業に当たります。一連の全ての点検作業を終えた後、再度点検の作業順序を相談します。これによりミスも減り精度が上がります。
作業の段取りや時間、そして協調していくポイントなど、自分に磨きがかかっている事が分かってくるとに全力で取り組むことが楽しくなってきます。表情からも分かりますね。
実習車両での点検練習を終えた後は、現場と同じように外部のお客様の車両を預かって作業に取り組みます。一般作業から車検までご依頼は様々ですが、お客様にご満足していただけるように全力を出し切って臨みました。実際に使用されている車両のコンディションは様々でしたが、実習車で何度も確認作業を繰り返していたおかげで、無事全ての車両の整備を完了する事が出来ました。
修了試験の様子です。一人で1台の車両について24ヶ月点検(車検)を実施します。
挨拶の声の大きさから作業内容までと採点項目は広く、制限時間は1時間と厳しい条件での試験です。実際に試験が始まると全員の大きな声が実習場に響き渡ります。作業の効率も良くテキパキと動く様子は一人前です。
自分一人で1台の整備を完遂させることは自信につながっていき、その自信を積み重ねる事で行動も変わります。全員の今後の成長が楽しみです!!
一級自動車研究科 担当 村井