今回は 修復作業を通して入手(購入)できなかった部品で、再生した物の一部を紹介します。
①エンジン冷却空気の取り入れダクトの取付ステーを再生(ちぎれていました。) ダクトの全体図 左の写真が修正前、ステーのねじ穴がちぎれていました。ステーは新しい鉄板を加工して作成しました。右が修正後 こちらも左の写真が修正前で右が修正後です。 ②燃料タンクの固定バンド(腐食がひどく再使用困難な部品を再生しました。) 部品は販売されていませんので、腐食した部品の両側を切り取り、再生しました。 左写真の上が腐食したバンドです。(写真では分かりづらいですが、腐食により穴が開き厚みも薄くなり強度が低下しているのは明らかです。)下が再生したバンドです。(白く見える部分が新しい帯鉄です。) 腐食した部品から使用できる部分を切り取り、新しい帯鉄に、スポット溶接で固定し作成(作成途中の写真) ③チョーク・ワイヤー(チョーク・ワイヤーが改造されており、チョーク・バルブが閉じないのでチョークワイヤーを作成) オリジナルのワイヤーはインナーとアウター共に途中で切れたのか、新しいワイヤーを使い改造して継ぎ足していましたが、新しい部品と古い部品の接続方法や固定方法に問題が有り、チョークレバーを動かしても、ストローク量が足りずチョークが閉まらない状態でした。 新品部品は販売されていませんでしたので、残ったオリジナル部品を使用し、純正部品と同じ仕様で再生しました。 左が完成品です。ロッドに1mmのピアノ線を溶着し、スリーブにアウターをかしめて固定 ④ドア内張りの母財が紙で風化していたため、合板を使用して再生しました。 写真の茶色の板が純正の物です。その上に白く見えるのが製作した板です。純正の板の左下が大きく欠けているのがわおわかりいただけるでしょうか ⑤ウインドウレギュレーターハンドルが途中で折れていましたので、アルミ丸棒材料を旋盤で削り作成しました。(純正より若干太めになりました) (旋盤で加工中の写真を撮影するのを忘れてしまいました。) ⑥完成したドア内張りやレギュレーターハンドル等を取り付けた状態(シート表皮も張替えました) 左が作業前 ⑦ ボディーの塗装の部分的な補修。 特に塗装がはげていたり、ぶつかったりしている等目立つ場所を部分的に塗装しました 担当:廣瀬