燃料コックのオーバーホール、燃料系の仕上げ スバル360の燃料系は燃料タンクがキャブレーターより高い位置にあり重力で燃料を供給するため、燃料ポンプが必要有りません。逆に停止時でも燃料が送られますので、オーバーフローする可能性が有りますのでコックを閉めておくことが望まれます。 初期型は手動式だったようですが、この車両はエンジンが始動すると負圧で自動的に開くコックが採用されています。(まるで二輪車ですね) 分解した燃料コックです。(右下のゴム部品を交換しました。) 写真の上のコマのような部品が負圧でバルブを開閉するダイヤフラムです。この部品の中に入っているスプリングが弱っており、開閉に不安が有りましたが、交換部品が入手できないので再使用する事にしました。 実際にタンクに取付け燃料を給油し、燃料漏れの確認と、バルブの開閉を負圧をかけ燃料が流れるか確認します。今のところ正常に作動しています。 合わせてタンクに燃料を2リットルずつ分けて給油し、燃料漏れとフューエルゲージの動きを確認しました。 写真のゲージはタンクに10リットル入れた時のものです。 自動の燃料コックの作動が悪く、オーバーフローが懸念されましたので、追加で手動のバルブを取り付けました。 長時間使用しないときには閉めてもらうようにお願いします。 これで、エンジンの主要装置(部品)の再生は概ね完了しましたので、これから納車に向けた仕上げの点検、調整作業を行ってい行きます。 担当:廣瀬
スバル360修復プロジェクト14
スバル360 修復プロジェクト
2016/06/07