活躍する卒業生

活躍する卒業生
転機は天命

ハードルは高いが技術を磨ける。
先生のアドバイスがすべての始まり。

活躍する卒業生

人生には思いがけない転機が訪れることもある。レクサス穴川の平塚さんも、そんな転機を経験したひとりだ。CATS時代、平塚さんの興味はセルシオ、クラウンなどの高級車に向いていた。 「高級車は価格に相応しい最先端技術のかたまり。どんなクルマでも直せるプロになりたい、それには高度なメカニズムを誇る高級車を扱う会社に入りたかった」と平塚さんは語る。 「CATSの先生から、仕事のハードルは高いが技術を磨ける千葉トヨタを目指しては、というアドバイスをいただきました」。同社からCATSの先生に転身された方もいて影響された、という平塚さんは千葉トヨタに見事合格。憧れの高級車に向かう日々が始まった。

トヨタ検定1級に合格。
一方では業界を揺るがすプロジェクトが

生徒

平塚さんは入社4年目にトヨタ検定1級に合格。当時のトヨタの資格プログラムでは最速での取得だった。 仕事も順調、経験を重ねるほど実力がつく自分を感じる毎日。その一方、トヨタでは日本の自動車業界を揺るがす巨大プロジェクトが着々と進んでいた。 レクサスブランドのデビューである。「ちょうどレクサスが誕生する年にトヨタの技術大会の選手候補として名前が上がっていました。出場したかった」と平塚さんは振り返る。 実は平塚さんには夢があった。「会社には難しい整備に時間をかけて取り組む部署があります。まず技術大会に出場して、将来はそんな部署でメーカーと現場との架け橋になりたいと思っていました」と平塚さん。 当時の平塚さんにとってレクサス誕生は、まさに対岸の出来事だった。

レクサス立ち上げを成功させる
未知への挑戦が突然始まった。

生徒

運命の転機は4月の辞令だった。レクサス穴川への異動が突如告げられたのだ。「正直、びっくりしました。なぜ、自分が・・・という思いと上司の“君ならだいじょうぶだ”という言葉を今でも思い出します」と平塚さんは語る。 レクサス、それはドイツ製高級車を超える品質と日本車ならではの信頼性を高次元で両立させ、最高レベルの接客とアフターフォローを約束するトヨタの高級車ブランドだ。「整備はハイレベル。メカニックにもお客様に対する最高の接客技術が要求されます。もちろん技術には自信があります。しかしそれだけではだめなんです」。平塚さんのレクサス立ち上げに向けた努力が始まる。 「開業日まで2か月半に及ぶ研修がありました。礼儀作法から会話技術、立ち居ふるまいに至るまで、富士のレクサスカレッジにあるシミュレーション施設で学びました」。クルマに一切触れない日々。それは平塚さんにとって戸惑いながらも新しい天命を感じる日々でもあった。「お客様に最高のご満足を。それがレクサスの約束。高い見識をお持ちのお客様に相応しいマナーを備えたプロになることで自分も成長できます。クルマの品質に負けないクォリティを備えた人間になること。レクサスはそれを教えてくれたんです」と平塚さん。もちろん、研修の合間にもピット整備やオペレーションの確認など、やるべきことは数限りなくあった。しかし平塚さんは、そのすべてに全力で立ち向かっていった。

天命を信じてベストを尽くす。
一級整備士試験にもストレートで合格。

レクサス

そして迎えた2005年8月31日、全国のレクサス店がオープンする。「開業まで不安もいっぱいあった。でも天命だと信じてベストを尽くすしかない。 そんな気持ちで頑張りました」。それから10年以上、彼はレクサスのエキスパートとして活躍し続けている。合格率わずか数%の一級整備士試験にもストレートで合格した。 思いがけない人生の転機を戸惑いながらも前向きにとらえ、プロフェッショナルとして大きく成長した男。その爽やかな表情の奥には揺るぎない実力が息づいている。

活躍する卒業生

先輩は今…

CATSの地元、稲毛のレクサス穴川が平塚さんのステージ。「レクサスではサーキットを会場に欧州車との比較インプレッションやメーカーの開発担当者やプロドライバーによる技術講習も盛んです。みなさんもCATSで確実に基礎を学んで、世界をリードするブランドのメカニックを目指してみませんか」と語る平塚さん。CATSが誇るプレミアムカーのエキスパートだ。

活躍する卒業生
  • 大坂 和厚
  • 林 宗近
  • 土屋 良弘
  • 杉田 弘幸